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奈良漬のルーツ

長屋王と木簡(奈良時代)

1986年、奈良市内の百貨店建設の折、建設予定地の長屋王(684年〜729年)邸宅跡から10万点にのぼる多量の「木簡」が発掘されました。「木簡」とは、昔は紙が貴重品でしたので、墨で木札に文字などを書き、送り状や文書に使用したものです。
出土した木簡に記された文字の中に、「加須津毛瓜」・「醤津毛瓜」という文字が記されており、そこから推定すると、当時には奈良漬の原型ともいえるものがあったと思われます。

当時のお酒は、濁り酒といってドロドロしていたお酒であったので、その中に塩漬した野菜を漬け込んだのではないかと考えられます。
一説には、高貴な僧が托鉢の道すがら、道ばたの瓜を近くにあった酒のもろみのカメの中に投げ入れたところ、後になって漬け上がって美味しい漬け物になり朝廷に献上したとか?

図1……
 木簡に書かれた文字

図1の現代語訳……
「漬物の送り状
粕漬けの毛瓜(とうがん)・から茄子、醤(ひしお/今の醤油に似た液体調味料)漬けの毛瓜と茗荷(みょうが)、以上4種類の漬物をお送りします。
九月十九日」

図2…… 図1の木簡

平安時代・室町時代 >

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